0 0
Read Time:29 Second

今更ですが、セラピーに携わっていると「自分に向き合う」という場面に遭遇します。

セラピーをするのだから、それ自体が「向き合うこと」というイメージでしょうか。

きっと本質は、そうなのだけれど、「向き合わずに済むにはどうすればいいのか」と無意識に救いを求めている方も少なくないのではないでしょうか。本質や核心に迫れば迫るほど、感情が動きます。

感動が動くこと自体が不快だと感じる方も、たくさんいらっしゃるかもしれません。でも、自分を怖れないで欲しいと思っています。

いついかなるときも、不動心で、冷静でいたい。

向き合うのが苦手な人は、無意識的に、そんな人間にはできない芸当で、自分を守ったり、他者からの信頼や愛情を得ようとしているところもあります。自分の感情に触れる恥ずかしさや居心地の悪さや嫌悪もあるかもしれません。

 

だけど興味深いことに、心が動く人、感動できる人、感性がある人は、特に、恋愛や愛情関係は豊かです。心が動けばいいという訳じゃありませんが、自分の感性に正直だと、シンプルにチャーミングです。相手の心の動きにも敏感なので、反応がよい。人は、自分の発したサイン(バーバル・ノンバーバルのストローク)に反応してもらうことで好意を感じます。キャッチボールが成立するのです。

思わず出てしまうのが、感情です。自分に向き合うことで、それがとてもシンプルになります。感情が複雑化すると、いろんな感情が付着してしまうので、シンプルじゃなくなる。すると、こじらせてしまい発するエネルギーがチャーミングさを失ってしまうんです。チャーミングが隠されてしまう。自分はこういう人で、こうだから、これが自分らしさだなんて思考でこねくり回し、平穏を得たつもりが、グルグル回る感情に心が分離してしまうことも。

率直な感情表現はキケンだと思われることもありますが、そこには宝物がいっぱいあります。感情が危険なのではなく、抑圧するから暴走するのです。
誰の心にも無限の闇の中にある怖いほどの美しさがある。それを一生抱えたまま仕舞っておくのは勿体ない。

向き合うことで得られることは、痛みだけではなく、深い理解を体験により、経験からの学びが深まり、精神的な成熟や感情知性の成長が伴います。これは自分自身にも、他者にとっても有り難いことです。

自分の感情は、層になっており、自分に触れれば触れるほど、自分への愛が溢れるのも興味深いことです。

自分への愛なんて、抽象的でわかりづらいですが、人と関わる上でも、とても大切なことです。自己愛は他者はどうでもいいということとは無縁な感覚です。他者はどうのこうのというのを圧倒的に包含するような感覚。自分を愛することはすべてを愛すること。それが成り立つ世界です。

向き合うタイミングというのは、四六時中ではなく、必要なタイミングが来ます。

それにより、自分のやりたいことが明確になったり、引き寄せが起ったり、人智を越えたことが起るのも興味深いところです。

自分への誤解を解いていく。自分を赦していく。自分を信じ、他者や地球や宇宙を信じる。そこに繋がっていると思います。

Happy
Happy
0 %
Sad
Sad
0 %
Excited
Excited
0 %
Sleepy
Sleepy
0 %
Angry
Angry
0 %
Surprise
Surprise
0 %
Previous post セクシュアリティ
Next post 生き残ってしまった罪悪感

Average Rating

5 Star
0%
4 Star
0%
3 Star
0%
2 Star
0%
1 Star
0%

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください