いい気分の時ばかりじゃないと、アタマではわかっていても、落ち込んだり、モヤモヤするのはイヤなものです。
落ち込んでいる場合じゃないことがあることもあるでしょう。
それは重々承知していますが、それをなかったことにし続けると心が疲労骨折してしまいます。
うつ状態になったり、身体症状に現れることもあります。それはある種のサインであり、苦しいけれど悪い現象ではありません。もしかしたら、その状態になった時は、どうして落ち込みから抜けられないのか、わからないこともあるでしょう。
まるで、「ママ、ねえ、ママ」と何度言っても振り向いてもらえないと感じて大泣きしている子どものように、どうして泣いているのか、本人さえわからなくなっていることが、大人の心にも現れているのです。
きっかけは、「こんなことくらい」というような小さなことだったのかもしれない。
でも、それが積み重なり、自分の声を無視すると、どうしてこんな気持ちになっているのか、どうしてこんな気分になってしまっているのか、わからなくなるのも想像できるのではないでしょうか。
多くの人は、自分の心の声と聴いても、わかっているうような氣もするけど、どこかピンと来なくなっています。
そうすると、人生の中が、どうもちぐはぐになっているような感覚があるのです。
落ち込んでいる時は、「氣づき」は二の次。まずは、自分の心身が疲れていることをしっかり抱きしめること。氣づきは、変化を起こしますから、意外にもエネルギーを要します。まずは、癒して休みましょう。心と身体のパワーがある程度戻ってきてから、氣づきへと向かっていくと根本的な「今」最も氣づくべきことに氣づけるタイミングがやってきます。
セラピーは、とにかく自己受容やヒーリングがおススメです。アヤシいかもしれませんけれど(笑)症状が出ている時ほど、ヒーリングやエネルギーワークはいいものです。私は開業当時、できるだけアヤシさを出したくなかったので、エネルギーワークやヒーリングなんてもってのほか!と思っていました。
それなのに!!!
リラクセーションをしただけで、クライアントさんたちに神秘体験のようなことが頻発し、「どんどんよくなった」とのお声をいただき、私が驚きました。如何に脳を休め、心に隙間を作ることが大切なのかを思い知らされました。そんなクライアントさんに背中を押され、恐る恐るヒーリングを学びに行ったことを懐かしく思い出します。もちろん個人差はありますが、リラクセーションだけでもよいですし、靈氣などのヒーリングもいいですよ。ヒーリングも、エネルギーワークもいろいろありますから、信頼できる人に紹介してもらうのは、美容院を選ぶ時と同じようにとてもためになります。「自分を癒す、大切にする」とコミットできたら、他者からのサポートもより一層生かされますよ。
症状が出ている時は、しつこく、しつこく自分を大切に。自分を大切にできているかどうかは、自分の周りの人(特に身近な人)の対応に現れます。みんな優しいなぁ、と感じられたら、いい感じですよ!
そして、いい感じだと思っていたのに、揺り戻しのように症状が復活したり、ネガティブな感情が溢れ出してパニックになったときは、より一層「ああ、ごめんね。」と自分を抱きしめること。抱きしめて欲しい人(←これ重要)に抱きしめてもらうのもよいですよ。
そして、症状が出ている人も、症状は出ていない人も、感情を出す!というのは、とてもよいクリアリングになります。喜怒哀楽。いっぱい泣いたり、笑ったり。本当に苦しい時は涙も出ないものです。涙が出たら、おめでとう、という気持ちでいてくださいね。
症状や感情だけではありません。人生のパターンが繰り返されること、どうも人生がちぐはぐに感じられることも同じです。自分の声が届かなくなっているひとつのサインです。
症状や感情、パターンが揺り戻されても、何度も、何度も、何度でも、つきあってくださいね。せっかく「わかった」「できた」と思ったのに、なんだかカッガリする気持ちもあると思いますけれど、癒しも、自分への労りも一生なんだと思ってくださいね。そして、それに伴う成長も無限です。それが自然というものです。ずっと自分とつき合っていくんです。今までもそうだったし、これからも、そうです。そこは面倒くさいと言わずに、どうぞお願いします。生きるって、面倒くさいものなのですから。
でもね、自分を見捨てない限り、人生は自分を裏切りません。これは真実です。
落ち込んでいるとき、うまくいかないときこそ、人生の転換期で、大きく変わる予告です。
いろんなことを再考したり、確認したり、選択肢を検討したり、インスピレーションが冴える時でもあるのです。
エネルギーを満たす時期であり、熟成するときでもある。
内側の世界を抱きしめたとき、世界があなたを抱きしめる。
落ち込んだ時は、あなたの心がノックされているのです。ノリノリの時は氣づけない大切なことをたくさん見つけてくださいね。