怪我をして、5日目にどうしても行かなければならない用事があり三鷹へ。電車に乗るのが不安でしたが、夫が一緒に居てくれたこともあって、サポートしてもらって、帰ってきた時は、汗だくで、週末の仙台へ行けるか不安になるほどでした。普段、何気なく乗っている電車の、乗車するまでの道や乗り換えに四苦八苦。エスカレーターも怖いけど、階段も大変。エレベーターの有り難さを実感したり、エレベーターが設置されていない区間の多さに、私は一時的な不自由で済むけれど、車いすやベビーカーの方は大変だなぁとしみじみ思いました。
でも、人の優しさに触れる機会は、普段よりとても多く、昨日は、ビルのエレベーターで管理人さんと一緒になり、
「今の時間は、地下にはエレベーターが動いていないから、動かすように手配します。少しだけ待っていてください。」
と言ってくれたのですが、夫も一緒だったし、
「一階分だけなので、階段で行きますよ」
と言うと
「怪我しているのに、辛いでしょう。私もね、若い頃、ラグビーやってましてね、足首を二回ほどやってるんですよ。二回目は、痛みで失神しましたよ。」
と笑いながら、手配してくださいました。優しさが身にしみます。
その後、通りに出ると、背後で大きな音がして振り向くと、横断歩道で装具付きの杖を持っている男性が倒れていました。車に轢かれたような大きな音がしましたが、そうではなかったようでした。受け身が取れず、顔から倒れたのか、お顔から出血していました。鼻血なのか、口が切れたのか、距離のある場所から見ても、かなりの出血。すぐに周りの方が集まり、ティッシュを差し出したり、サポートしたり、横断歩道の真ん中で輪ができました。駆けていきたい気持ちと、そういえば、そういう場合じゃなかったという気持ちと、っていうか、回復に向かっている今だからこそ、自分も氣をつけなきゃという気持ちと、その光景の優しさに嬉しさがこみ上げた午後でした。